さいたま市の「さいたま新開橋クリニック」です。

「お尻、痛い。お尻から血が出る。肛門に違和感がある。」
そんな時は、迷わずご来院ください。

内視鏡検査と痔の手術のご相談は
さいたま新開橋クリニック
さいたま市西区宮前町408-1
電話  048-795-4760

「お尻から血が出たり、膿が出たり、痛かったり、変な感じがしたり」 そんな時は、肛門の病気かもしれません

一生の間に、こんな症状が一度もない人はほとんどいませんから大した病気でないことが多いのですが、重大な病気のサインである可能性もあります。まずは、正確な診断をして、安心してから治療を進める、というのが最も良いことです。
肛門科の病気は肛門の疾患に精通した医師に診てもらうのが、最も良いのですが、たいていの肛門科の医師は肛門しか診ないために、患者さん心理としては病院に行くことをためらってしまうことが多いものです。つまり、肛門科の敷居は高いです。

当院では、肛門を専門にしているものの、それ以外の
消化器疾患や内科的疾患を診ていますので、そういう意味では敷居が低いといえます。

「お尻から血が出る」:
3大肛門疾患といわれる、内痔核、裂肛、痔ろうの頻度が高いのです。

「内痔核」はお尻の中、つまり直腸の一番下にある血管の塊のような痔核(クッション組織)が大きくなって症状が出ます。直腸の中にとどまっているときは、出血だけの症状ですが、肛門の外に飛び出てくるにしたがって、違和感から痛みをともなうようになります。脱出の程度によって分類するGoligher先生の分類が世界中で使われていますが、出血だけであれば、飲み薬や付け薬、さらにジオンという注射薬がかなり効きます。脱出がひどくなるに従い、薬や注射に加えて、手術が必要になってきます。また、内痔核の脱出である「脱肛」と似ていて非なるものに「直腸脱」があります。診断には注意が必要です。

「裂肛」は切れ痔、裂け痔といわれるものです。その病態には、内括約筋のスパズム(痙攣)がかかわっています。一般的に肛門疾患は男性に多いのですが、裂肛は、女性、特に20歳代から40歳代の方に多い病気です。放置すると肛門狭窄になることがあります。この病気も最初は薬で治療しますが、何度も再発を繰り返したり、痛みが激しかったりする場合は、内括約筋のスパズムをとる、手術をします。この手術は、患者さんから「こんなことならもっと早く手術をすればよかった」といわれる代表的な手術です。

「痔ろう」は、肛門の中にあるクリプト(肛門陰窩)の炎症がもとになって起こる病気です。その初発は「肛門周囲膿瘍」といわれる、激痛を伴う病気で発症することが多く、その際は、緊急的に膿を除去する手術が必要です。この手術を局所麻酔で行うと「生涯忘れられない痛み」と形容される痛みを感じますので、しっかり麻酔をかけて手術をしてくれる病院を選ばれることをお勧めします。(20年前の手術の時の痛みを、まるで昨日のことのように語る患者さんがたくさんいます。)「肛門周囲膿瘍」の手術を適切い行っても約半数の患者さんが痔ろうという病気に移行するといわれています。痔ろうを形成した場合には、自然治癒はありませんから、手術が必要となります。

ここで最も大切なことを言います。「お尻から血が出たり、膿が出たり、痛かったり、違和感があったり」した場合に、痔ではない病気のことがあります。癌や潰瘍、そのほかの病気でないことをしっかりチェックする必要があります。また、痔があっても、それ以外の病気を持っていないということはありませんから、注意深く診断することが望まれます。

さいたま新開橋クリニックは消化器病と大腸肛門病を専門としています。

肛門痛、肛門からの出血(下血・血便)、肛門違和感のある方は、肛門科の専門的な診察が必要です。
同時に全身的な視野で診察することも大切です。
当院は肛門疾患に対して専門的に治療すると同時にそれに付随する全身疾患に対しても治療と手術ができる数少ない施設です。


ここからは 砕けた説明


3大肛門疾患


肛門科で扱う代表的な疾患は、内痔核裂肛痔ろうです。三大肛門疾患とよばます。(もちろんそれ以外に細かな複雑な疾患がありますがその説明をしていると1冊の分厚い本を書かなくていけませんからここでは最大公約数的な病気を説明します。)

おそらく多くの方は、すでに、他院のきれいな(専門業者に発注した)ホームページで上手に描かれた絵や動画付きの説明を見てからこのサイトに来たのでしょう。ですから説明はもう必要ないかもしれませんね。

それらは時に専門家の目から見ると不正確でもあるのですが、わかりやすくもありますから、どうぞ、ほかのページを参考にされて、基礎知識を仕入れてください。
当院のホームページは、すべて院長の手作りです。ウェブ デザイナーもいません。2007年に1冊の本を買いその説明を読みながら、他人の手を借りずに作り上げたウェブサイトです。今回は、久しぶりに手を入れました。chatGPT(無料版)に手伝ってもらい趣向を凝らしてみました。)

説明のために、いま(2025年6月23日に)、AI(chatGPT)に内痔核、裂肛、痔ろうの絵をわかりやすく描いてもらいました。あっという間にきれいな絵を描いてくれたのは驚くほどすばらしいのですが、突っ込みどころ満載の絵で、よく言えば医学生や看護学生、もちろん患者さんも間違えがちな絵で、説明しがいのある絵です。
それらの絵を見ながら説明しましょう。

まず、最初は、内痔核の絵です。




直腸下部から紫色にうっ血した痔核が肛門管の中に落ち込んでいるのはリアルでとてもよく描けているのですが、直腸の内側の黒い線が粘膜表面で白い線が粘膜下層でしょうから、正確には白い粘膜下層が肛門管の中に落ち込んできて紫色に変色していれば合格点がもらえる絵でした。また、正確には肛門外に脱出して肛門管で阻血になって外側のうっ血した部分が紫色に変色するのでちょっと正確さにかけます。この点をchatGPTに説明して絵を描きなおしてもらいました。その絵が下の絵です。



かえって変になってしまいましたね。括約筋がどこかに消えてしまっています。まったくもって間違いですね。chatGPTは修正が下手なようです。(これ以上正確な絵を求めることはやめにしました。変な感じも出現してきて私には理解不能です))

次に、裂肛の絵です。裂肛は肛門上皮が避ける病気です。



けっこう良い絵なのですが裂ける部位は肛門の外に近い部分で肛門の奥の直腸下端は避けることは殆どないのでこれも正確さに欠けます。
chatGPTに修正してもらったら下のような絵になってしまいました。



直腸が裂けてないのはいいのですが、おしりの外の空気まで裂けてしまうという、理解しがたい変てこな絵になりました。

最後に痔ろうの絵です。



まったくお話にならない絵です。痔ろうは肛門管上縁のクリプト(肛門陰窩)を原発巣として始まり皮膚を二次孔として終わるのですが、まったくもって理解できない絵です。医学生なら〇点です。
「痔ろうの絵は全然ダメです。書き直して。勉強不足です」とchatGPTをしかったら
「もしよろしければ、痔ろうの正しい解剖や特徴について文章や図解の説明をテキストでお伝えすることはできますので、必要があればお知らせください」と返事されて、絵を書き直してくれませんでした。

やれやれ、です。
くりかえしになりますが、このページを見てくださった方は、ほかのクリニックのホームページも見ているのでしょうからそちらを参考にしてください。
肛門疾患の診療を受ける場合は、肛門の知識のある医師の診察を受けることはもちろんですが、肛門を含めた全身を診られる医師の診察を受けるべきだと思います。


最後に、別の角度からも 3大肛門疾患を説明します。こちらも参考にしてください。

内痔核に関する説明はこちらをクリック!
 内痔核(internal hemorroids)
には、薬による治療と注射療法と手術療法があります。手術療法として、痔核切除術(ミリガンモルガン手術)とPPHとジオン(ALTA)による4段階注射法とがあります。いずれも当院で行っています。当院のように、いずれの手術もバランスよく行っている施設は、非常に少ないのが日本の現状です。当院では、手術する場合、半数の方が日帰りですが、重症になると数日から1週間の入院になることがあります。ジオン注射(ALTA)の場合は、高齢者や血液サラサラの薬を飲んでいる場合には、1泊2日になりますが、ほとんどの場合は、日帰りで行っています。

裂肛に関す説明はこちらをクリック!
裂肛(anal fissure)にも
にも薬による治療と手術療法があります。裂肛は20歳代から40歳代の女性に多い病気で、排便時の出血と排便後30分から何時間か続く肛門痛が特徴です。裂肛の手術は、「こんなことなら早く手術を受ければよかった」と患者さんが言う代表的な手術です。多くの患者さんは麻酔の都合で1泊2日の入院となります。出産後に手術することが比較的多いのも特徴化と思います。

痔ろう(anal fistula):痔ろうの根本的な治療は、手術療法になります。痔ろうは、クローン病という炎症性腸疾患と関連することがあります。その場合には手術方法が変わることがありますので、クローン病の診断と治療が可能な施設で治療を受けることが大切です。さいたま新開橋クリニックは、クローン病の検査に必須な、胃内視鏡検査、小腸カプセル内視鏡検査、大腸内視鏡検査がすべて可能な施設であり、肛門の手術をして、かつそれらのすべての検査ができる、きわめて数少ない施設です。

ですから、これらの肛門疾患の診療は、常に、手術を視野に入れた治療でなければ不十分な治療となります。とはいえ、もちろん手術は最後の手段です。

さいたま新開橋クリニック肛門科では、これらの3大肛門疾患に対し、薬物治療から手術治療まで、最適な治療を目指して診療を行っています。ときに日本ではほとんど行われていないけれど欧米の専門病院では日常診療となっているエビデンスのある治療も、普通に行っています。

また、急な下血(血便)にも対応して、予約なしでも大腸内視鏡検査を行います。


★特殊な肛門疾患について★

さいたま新開橋クリニック肛門科では、特殊な肛門疾患に対しても治療を行っています。他施設で行われた手術の後の頑固な肛門痛、便失禁症、出産後の括約筋不全直腸瘤直腸膣ろう、肛門喪失後の括約筋再建などの治療、手術をしています。肛門機能検査(肛門内圧検査)も行っています。これらの検査と治療は、日本の一般の肛門科で行われることは非常にまれですので、その多くの患者さんは、いままで主治医に治療法なしと宣告されている方たちでした。そのような患者さんこそ、さいたま新開橋クリニック肛門科にふさわしい患者であるといえます。

大腸内視鏡検査とポリープ切除
さいたま新開橋クリニックでは、月曜日から土曜日まで大腸内視鏡を行っています。鎮静剤を使って多くの患者さんは寝ている間に終わります。検査そのものの時間は、5分から12分程度で、多くの場合ポリープを切除しても15分程度です。そのあとベッドで休んでいただきます。大きいポリープの切除に際しては、日帰りではなくお泊りをお願いする場合がありますが、あらかじめご説明いたします。

肛門科の手術麻酔について

さいたま新開橋クリニック肛門科では、肛門科の手術に関して、適宜、局所麻酔、腰椎麻酔、静脈麻酔、全身麻酔を用いて行っています。しかし、近頃では、あえて全身麻酔を希望される患者さんが増えてきました。それは、手術中の完全な鎮静を希望されるからでしょう。(確かに、私が肛門疾患の勉強で留学していた英国のセントマークス病院では、痔の手術でも全例、全身麻酔でした。)さいたま新開橋クリニック肛門科では全身麻酔を基本とし、患者さんの希望と状況に応じて、麻酔方法を選択しています。

Topics【院長佐藤知行Dr.の紹介 一般報道記事(学術専門誌を除く)

☆ 夕刊フジで「名医50人」シリーズの14番目に紹介されました。
☆ 米国 BWW社刊「21世紀初期の500人の偉大なアジア人」(500 great Asians of the early 21st century) に選ばれました
☆ おやじギャルで有名な漫画家中尊寺ゆつこさんのS状結腸癌にコメントを求められました
☆ 共同通信社などの新聞30紙以上に取材記事が掲載されました。
☆ 日本経済新聞に取材記事が掲載されました。
☆ J−tokkyoに発明品「電気メスライトガイド」が紹介されています。商品化された「電気メスライトガイド」の紹介は、スターメディカル(株)のサイトで。
☆当院院長開発の手術用肛門鏡が発売されています。カタログの11ページに院長の名前の頭文字をとってSタイプ肛門鏡として掲載されています。
☆ 日刊ゲンダイで取材記事が掲載されました。
☆ 学研社刊「がん治療最前線」に紹介されました。
☆ レナックス刊「がん治療の正しい知識−22人の名医、研究者に聞いた」に取材記事が掲載されました。
☆ 「週刊アサヒ芸能 」(2006年8月31日発行 第61巻33号通巻3068号)の特集「日本3大ガン最先端治療は.新連載第2回」に写真入りで70ページから71ページに2ページ分のインタビュー記事が顔写真入りで掲載されました。